「ケアマネさんに何度説明されても、結局どっちに何を頼んでいいのか分からなかった」——介護が始まったご家族から、こんな声をよく聞きます。訪問看護と訪問介護は名前が似ているものの、その目的や内容には根本的な違いがあるとされています。
この記事では、訪問看護と訪問介護の違いを理解し、どちらを選ぶべきかを判断するための重要な情報を提供します。料金の目安や選び方の6項目チェック、併用ルールについても詳しく解説します。
また、大東市を含む大阪府の地域における相談窓口についてもご案内しますので、ぜひ最後までお読みいただき、介護の選択に役立ててください。
訪問看護と訪問介護の大きな違いは、提供するケアの目的にあります。訪問看護は「医療的ケア」を目的とし、訪問介護は「生活支援」を目的としています。以下の比較表でその違いを具体的に見ていきましょう。
| 項目 | 訪問看護 | 訪問介護 |
|---|---|---|
| 提供する人 | 看護師・保健師(業務独占) | ヘルパー/介護福祉士(名称独占) |
| 目的 | 医療的ケア・健康管理 | 日常生活の支援 |
| 法的根拠 | 保健師助産師看護師法 | 介護保険法・社会福祉士及び介護福祉士法 |
| 適用保険 | 介護保険+医療保険(条件次第) | 介護保険のみ |
| 主治医の指示書 | 必須 | 不要 |
| 24時間対応 | 多くのステーションで対応 | 原則時間内のみ |
訪問看護は主治医の指示書が必要で、医療的ケアを提供するため、看護師や保健師が担当します。一方、訪問介護では日常生活の支援を行うため、ヘルパーや介護福祉士が担当します。
また、訪問看護の多くは24時間対応を行っているケースが見られますが、訪問介護は原則として時間内のサービス提供です。これにより、訪問看護は医療面での緊急対応が求められる場面での利用が推奨されます。
訪問看護と訪問介護の違いを正しく理解することは、適切なケアを選ぶために重要です。「ケアマネさんに何度説明されても、結局どっちに何を頼んでいいのか分からなかった」という声も多く聞かれますが、このガイドが選択の際の一助になれば幸いです。
訪問看護は、医療的ケアが必要な方に対して、幅広い専門的な医療行為を提供することができます。具体的には、以下のような行為が含まれます。
精神科訪問看護では、症状観察や服薬支援、家族支援、自殺リスクのアセスメントなども行われるとされています。
訪問看護は、医療行為を中心に提供するため、家事支援は原則として行われません。具体的には、以下のような生活援助は訪問介護ヘルパーの役割とされます。
ただし、療養生活に直結する一部の支援、例えば嚥下障害に対応した食事形態の調整や、ベッド周辺の安全確保などは看護業務として行うことがあるとされています。
訪問看護を利用するためには主治医からの訪問看護指示書が必須です。この指示書に基づき、看護師が医療的ケアを提供します。
訪問介護の業務は主に身体介護、生活援助、通院等乗降介助の3区分に分けられます。身体介護では、食事、入浴、排泄、服薬介助(特に一包化された内服薬の管理)が行われます。生活援助は、掃除、洗濯、調理、買い物代行が含まれますが、これらは基本的に本人のみが対象であり、家族の分まで行うことはできません。また、「共に行う家事」は身体介護扱いとなり、自立支援を目的としています。
介護職員は、医行為ではない行為を実施することができます。具体的には体温や血圧、SpO2測定、軟膏の塗布、点眼、異常がない場合の爪切り、一包化薬の見守り、市販ディスポ浣腸(条件下で)などが含まれます。また、喀痰吸引等研修修了者は、「口腔/鼻腔/気管カニューレ内の喀痰吸引」や「胃ろう・腸ろう/経鼻経管栄養」を行うことが可能です。
訪問介護のヘルパーは、注射や点滴の差し替え、採血、インスリン注射、膀胱カテーテル交換、摘便、服薬の効果評価、医療判断、人工呼吸器管理などの医療行為を行うことはできません。これらは医療専門職の業務とされています。また、介護保険の対象外となる家事、例えば大掃除、庭の草むしり、ペットの世話、来客対応も行うことはできません。
共感フレーズ:「ヘルパーさんに消毒だけでもお願いできないかって聞いたら、医療行為だからって断られて、途方に暮れた」
訪問看護の料金は、介護保険において設定された単位数に基づき算定されます。
これらの単位数は、訪問看護の提供時間に応じて異なり、保険適用後の自己負担は1割となることが多いとされています。
訪問介護においても、利用時間とサービス内容に応じて単位数が設定されています。
訪問介護は生活援助が中心となるため、訪問看護に比べて単価が低く設定されています。
高額療養費制度、高額介護サービス費、高額医療・高額介護合算療養費などのセーフティネットが設けられており、自己負担は1割負担の場合、数百円〜千円程度に抑えられることが多いとされています。
これらの制度により、利用者の負担が過度にならないように配慮されています。
訪問看護は単価が高めですが、保険適用後の自己負担は意外と抑えられるため、多くの方が安心して利用できるとされています。
ふくろくの料金についてはお気軽にお問い合わせください。
ご家族の状態に合わせて、次の6つのチェックポイントで判断できます。
訪問看護と訪問介護の併用は、ケアプランに両方を組み込むことで同日利用が可能です。これは、医療面と生活面のケアを一体的に提供するために推奨されるとされています。
同じ時間帯に同じ内容のケアを提供することは原則として不可ですが、目的が異なる場合には例外として認められることがあります。例えば、入浴介助の際に看護師とヘルパーがそれぞれ異なる役割で関わるケースが挙げられます。看護師は皮膚状態や健康評価を行い、ヘルパーは清潔保持を担当するなど、役割分担が明確です。
具体的な例として、「午前中にヘルパーが入浴介助を行い、午後に看護師が褥瘡の処置を行う」などのスケジュールも考えられます。このように訪問看護と訪問介護を組み合わせることで、利用者の生活の質を向上させることが可能とされています。
「訪問看護で医療面、訪問介護で生活面、ってきれいに役割分担できるって聞いた時、初めて頭の中が整理された」との声もあります。
訪問看護と訪問介護の併用に際しては、介護保険の区分支給限度額に注意が必要です。要介護度ごとに上限額が設定されており、例えば要介護1では16,765単位、要介護5では36,217単位が上限です。
これらの上限内でケアプランを組むことが求められ、限度額を超えた部分については10割自己負担となります。サービスの選択にあたっては、利用者や家族が負担する費用についても十分に検討することが重要とされます。
また、限度額の範囲内で適切にサービスを組み合わせることで、効率的に介護サービスを利用することができ、結果的に生活の質を向上させることが期待されます。
詳細な費用についてはお気軽にお問い合わせください。
訪問看護や訪問介護サービスを利用するには、以下の6つのステップがあります。まずは、適切な相談先を選びましょう。65歳以上の方で介護や認知症の不安がある場合は、大東市地域包括支援センター(072-800-5374)へ、40歳から64歳で特定疾病の疑いがある方は大東市高齢介護室 介護保険G(072-870-0475)が窓口となります。
「どこに相談すればいいか迷ったら、まずは地域包括支援センターに電話してみてください」と、迷っている方の背中を押す一文を加えます。
大阪府の訪問看護ステーション数は、全国1位であり、約2,050件に達しています(大阪府訪問看護ステーション協会調査)。これにより、大阪府は全国でも訪問看護事業所が多い地域として知られています。
この充実した訪問看護のネットワークは、地域住民にとって重要な医療的サポートを提供する基盤となっています。
一方で、訪問介護の分野ではヘルパー不足が深刻な課題として浮上しています。2023年度のデータによると、有効求人倍率は14.14倍と、全産業平均を大きく上回っています。
事業所の廃止理由の約4割が人員不足や高齢化であると報告されています。このような状況から、訪問看護で代替できる部分は訪問看護を活用することが現実的な選択肢とされています。
訪問看護や訪問介護の利用を考えている方にとって、地域の介護保険窓口の情報は重要です。大東市では072-870-0475、東大阪市では06-4309-3190、八尾市では072-924-9360、大阪市では認定事務センター06-4392-1700にお問い合わせいただけます。
大阪府全体の訪問看護ステーションは、大阪府訪問看護ステーション協会の事業所検索ページで検索可能です。
これらの地域窓口を活用することで、大阪市や東大阪市、八尾市にお住まいの方々が適切なサービスを受ける手助けとなるでしょう。
A. 訪問看護は医療的ケア、訪問介護は生活支援を提供します。訪問看護は看護師が主に医療行為を行い、訪問介護はヘルパーが日常生活のサポートを行います。法的には、訪問看護は保健師助産師看護師法、訪問介護は介護保険法に基づいています。
A. 訪問看護と訪問介護は同時利用が可能です。ケアプランに組み込むことで、同日利用することができますが、同時間帯の利用には制限がある場合があります。具体的な利用についてはケアマネージャーに相談してください。
A. 医療処置が必要か、要介護度、退院直後かどうかを考慮します。医療行為が必要な場合や認知症で服薬管理が必要な場合は訪問看護が推奨されます。生活支援が中心の場合は訪問介護を選びます。詳しい判断は専門家に相談すると良いでしょう。
A. 原則として訪問介護のヘルパーは医療行為を行えません。ただし、医行為ではない行為や喀痰吸引等の研修を修了した場合には、一部の医療的ケアが許可されることがあります。具体的な対応については、事業所に確認することが推奨されます。
A. 認知症の親には、訪問看護が服薬管理や健康観察に適しています。見守りや家事支援が中心となる場合は訪問介護が向いています。BPSDがある場合は、精神科訪問看護を併用することが推奨されることがあります。
A. 退院直後は訪問看護の利用を先行させることが推奨されます。医療的ケアが安定した後に、必要に応じて訪問介護を追加することで、より包括的なケアが可能になります。具体的なプランは医療チームと相談してください。
当事者の声「いつでも電話してくださいね、のひと言が本当に心の支えだった」を冒頭で引用。
ふくろく訪問看護ステーション(大東市諸福、電話 072-800-5493)は「24時間対応」「内科・精神科全般対応」として、多くの方に安心を提供しています。お問い合わせもお気軽にどうぞ。
当ステーションは大東市・東大阪市・大阪市・八尾市に対応しています。